診療について
透析療法は、腎臓が機能しなくなった際に、腎臓の代わり医療器械を利用して、血液をきれいにする治療法です。
治療の目的は、老廃物や余分な水分を除去すること、体内に不足している物質を補うことです。しかし、透析療法によって腎臓の機能を完全に補完されるわけではありません。透析療法を続けていく中で合併症などの問題が生じてくるのも事実です。
日常生活の中で様々な制限があり、注意していくことが必要となってきますが、透析を受けることで、ある程度普通に生活することが可能となります。
当院にはCKDのエキスパートである5名の腎臓病療養指導士(看護師3名、管理栄養士1名、薬剤師1名)が在籍しており、栄養指導や服薬指導などそれぞれの分野において患者さん個々に応じた最適な指導をおこなっております。
当院では、看護師と臨床工学技士がプライマリーな受け持ちとなり、退院調整や在宅支援を行っております。透析治療と患者さんの生活を支えるために、地域の介護サービスのスタッフと連携して取り組んでおります。
そのため毎月、臨床的問題(治療など)や社会的問題(地域連携、介護、通院など)、栄養問題や薬剤問題など多職種でカンファレンスを行い、各分野の専門知識を活かすことで早期の問題解決に対応しております。
全患者(約160名)に対して、リスクに応じた足の評価を行っています。ABI測定やSPP測定(PAD4000)とともに患者さんの症状を観察しながら、必要時は連携病院へ紹介など以上の早期発見・早期対応に努めております。
また、当院で治療を受けている患者さんに対しては、フットケア外来を受診して頂き、爪切りや鶏眼・胼胝の切除による創傷予防のための処置や足の観察の仕方や手入れの指導などを行っております。
透析室には、小型の超音波診断装置があり、シャント状態が悪い(穿刺困難や脱血状態が悪い)患者さんの検査が早期にできます。その他、穿刺トラブルや突然閉塞を防止するため、定期的なスクリーニングでシャント評価を行っており、シャント開存率を上げるよう努めております。
現在、透析ベッドは54床で、月曜日から土曜日まで治療を行っております。また、入院施設を併設しておりますので、入院が必要な場合でも引き続き当院で治療が継続できます。
「手術後や急性期疾患後の社会復帰までの一時回復期の入院」にも対応しておりますので、お気軽にご連絡ください。
臨時透析の受け入れをしております。
お仕事や旅行で神戸にお越しになる際はお気軽にご相談ください。
人工透析の患者さん用ロッカーもございます。
平成27年1月より透析患者さんの通院に伴う負担を軽減し、より快適な透析治療を受けて頂くために透析患者専用の送迎サービスを開始しました。送迎サービスのご利用を希望の方は、お気軽に透析室までお問い合わせ下さい。
1.
中央区、兵庫区、灘区、長田区にお住まいの方
2.
午前に透析療法を受けられる方、火木土に透析療法を受けられる方
3.
お一人で乗り降りできる方(車いす不可)