診療について
原泌尿器科病院 腎臓病療養指導士
看護師 坂井奈美江
全国には慢性腎臓病(CKD)患者数は、約1330万人と推計され成人の8人に1人にあたります。
糖尿病、高血圧などの生活習慣病が背景因子となって発症するCKDが多いため、治療は薬物療法や食事療法を基本として、日常生活をコントロールすることが重要となってきます。
日常生活を送りながら、どのようにコントロールをしていけばCKDの重症化予防ができるのか、診察の時間内に色々医師に聞いて理解し、考えるには時間が足りないかもしれません。
また、診察時に緊張して、思っていたことを聞けなかったということもあります。
当院には、腎臓病療養指導士が在籍しています。
腎臓病療養指導士とは、看護師・管理栄養士・薬剤師の3職種がCKDステージに応じて生活指導や栄養指導、薬物指導を個別に一緒に考え、重症化予防ができるように取り組んでいます。
CKDの療養生活は、医師だけではなく様々な職種の医療スタッフの関わりによるチーム医療が重要となります。
当院は3職種が資格を持っており、病院の規模も大きくないため医師、看護師、管理栄養士、薬剤師の連携がしやすく、それぞれの専門性を活かして、必要なときには他職種が一緒に指導を行っています。