診療について
前回の『水分』についてのクイズはいかがでしたか?
2問とも正解だった方も、意外と難しかったという方も、水分管理のポイントを
ぜひ参考にしてみてくださいね。
では今回は 『塩分』 について学んでいきましょう。
しょうゆ大さじ1杯の塩分は2.6g、ポン酢の塩分は1.4g、和風ごまドレッシングは0.7gです。
ポン酢に変更すると塩分はしょうゆの約半分強なので減塩はできます。
しかし、ポン酢に変えたことの安心感で使用量が増えては意味がありません。
ポン酢をさらに酢で割ると減塩しやすくなります。
また、和風のドレッシングの中には塩分が少ない商品も販売されているので取り入れてみるのもよいでしょう。
寒くなり、おでんがおいしい季節になりましたね。図1はおでんの塩分量をグラフにしたもので、塩分が多い順に並んでいます。図の上の段には、さつま揚げ、ちくわ、ウインナ巻き、ごぼう巻きと練り製品がずらっと並んでいます。練り製品はもともと甘みもが強く、塩気を感じにくい食品です。おでんはさらに煮汁で煮るため塩分が多くなります。
一方、図の下の段のこんにゃくや厚揚げ、卵などは塩分が少ない食材ですのでお勧めです。実はおでんの汁は塩分が高めで200mlあたり塩分1.9gあります。そのため、塩分が少ない食材でもしっかり煮込み、味がしみているおでんは塩分が多くなるため、2日目、3日目と煮こまないよう注意が必要です。汁は飲まないようにしましょう。
練りからしは塩分がほぼない為アクセントをつけるには最適です。
塩分を摂りすぎると、のどが渇きます。すると当然水がほしくなります。今度はまた、塩気がほしくなり食塩をとると、また水が欲しくなり、延々と悪循環が続いてしまいます。
透析間体重増加を抑えるためには、食塩摂取量を適正量(食塩摂取量6g未満)にし、喉が渇かない食事を心がけることが大切です。