診療について
少しずつ春の兆しが感じられる時候となってまいりましたが、皆さん変わらずお過ごしでしょうか。春の陽気に誘われて散歩したくなってきますね。そのためには足の健康第一!そこで今回は、当院で取り組んでいるフットケアの取り組みについてご紹介します。
新型コロナ感染対策を継続しながら、適度な運動も心掛けていきましょう。
当院では定期的に透析時お一人お一人の足の状態を観察させていただいています。糖尿病や動脈硬化など血管系合併症をもつ方の増加により、足の状態の悪化を早期に発見することや足のトラブルを未然に防ぐことを目的として行っています。
足の状態を評価するために
当院では定期的にAPI測定とSPP測定を実施して足の評価を行っています。
・API測定は足の血圧と手の血圧の比率で血流を評価するものです。
(足の血圧÷手の血圧=正常値0.9~1.2)
正常値より低い→血管が細くなり、血流が弱くなっている。
正常値より高い→足の血管の動脈硬化、石灰化の亢進が考えられます。
正常値と前回までの測定結果と症状などを合わせて評価を行っています。
足の傷ができた際にSPP値が40mmHg以下であるかで治療が変わる基準になる等指標となります。SPPはAPIと比較し血管の石灰化の影響を受けないという違いがあるのでどちらの測定も実施して評価を行っています。
日頃から足を観察することが大切です
観察のポイントとして、、、
① 足の乾燥やひび割れはないか
② 切傷やひっかき傷はないか
③ 水ぶくれやウオノメ、タコ、靴擦れはないか
④ 足の色は悪くないか
⑤ 足の痛みはないか
⑥ 歩くと足がだるくなり、休むと回復するようになったことはないか
⑦ 巻き爪や深爪で困っていないか
上記のような症状があれば、スタッフにいつでもご相談くださいね
最後にフットケア外来の紹介です
当院では、現在坂井、藤山、松本、橋口の4名の看護師がフットケア外来を担当しています。
フットケア外来では、足の爪切り、タコの処置、巻き爪の爪切り等を機械やニッパー、やすりを使用して、ご自分では難しい爪切りや足の処置を不定期で実施しています。
透析の送迎バス等で帰宅時間が遅くなれない方には透析時間内を利用したり、事前に調整して透析終了後にゆっくり時間をとってフットケアを行っています。
現在40名程度の患者さんにフットケア外来をご利用いただいています。
足のことでお困りのことがあれば、ご相談くださいね^^